『感情リテラシー事典』、台湾で繁体字中国語版を刊行

日本国内で7刷・累計23,000部を突破。感情の理解と言語化を通じて人間関係の課題に向き合う実用書が、韓国・タイに続き台湾へ展開
株式会社グロースウェル(本社:東京都、代表取締役:大芝義信)は、代表取締役 大芝義信の著書『自分や他人に振り回されないための感情リテラシー事典』(フォレスト出版)の繁体字中国語版『情緒解讀之書』が、2026年9月30日に台湾東販股份有限公司より刊行されたことをお知らせいたします。
日本語版は2024年10月の発売以降、重版を重ね、2026年10月には7刷・累計発行23,000部を突破しました。海外では韓国語版が4刷となり、タイ語版に続いて今回の台湾版が刊行されるなど、感情の理解と言語化をテーマとする本書の海外展開が進んでいます。
■ 出版の背景:人間関係の質を左右する「感情リテラシー」
職場での意見の対立、上司と部下の認識のずれ、家族や友人とのコミュニケーションの行き違いなど、人間関係に起因する課題は、私たちの仕事や日常生活のさまざまな場面で生じています。こうした問題は、価値観や立場の違いだけでなく、自分自身の感情を十分に理解できていないことや、相手に適切な言葉で伝えられていないことによって、さらに複雑になる場合があります。
例えば、自分では「怒り」と認識している感情の背景に、不安や悲しみ、失望、相手への期待などが存在することがあります。表面的な感情だけで判断するのではなく、その背景にある複数の感情を理解することで、相手との対話や、その後に取るべき行動の選択肢は変わります。感情を正確に認識し、理解し、適切な言葉や行動につなげる能力は、個人のセルフマネジメントにとどまらず、組織運営や人材育成においても重要な役割を果たします。
台湾では、教育部が2025年から2029年までの社会情緒学習(SEL)推進計画を策定し、自己認識、感情の調整、共感、人間関係の構築などに関わる能力の育成を進めています。こうした取り組みは、感情についての理解が、特定の専門家だけではなく、広く社会で共有されるべき基礎的な能力であることを考える契機にもなります。
■ 本書の特徴:感情の構造を理解し、適切な言葉と行動につなげる
『感情リテラシー事典』は、感情を単純に「良い」「悪い」で分類するのではなく、感情ごとの特徴や生じる背景、感情同士の関係性を理解するための実用書です。心理学者ロバート・プルチックの「感情の輪」や、マーク・ブラケットが提唱する「ムードメーター」などの心理学的知見を取り入れ、感情の識別から理解、日常生活における対処までを体系的に解説しています。台湾版では、2つの心理学的ツールと45種類の感情解説を中心に構成されています。
本書が重視するのは、感情を単に抑制することではなく、感情が生じた理由を理解し、自分や他者との関係において、より望ましい判断や行動につなげることです。感情に名前をつけるという行為は、一見すると単純ですが、曖昧だった心の状態を区別し、他者に説明できる形へと整理する重要なプロセスでもあります。
■ 著者・大芝義信 コメント
「私はこれまで、IT企業での技術開発や組織運営、CTOとしての経営経験、そして独立後の経営・組織支援を通じて、多くの人と向き合ってきました。事業や組織の成長を実現する過程では、成果を分かち合う喜びがある一方、意見の対立、信頼関係の揺らぎ、期待と現実の乖離など、決して順調なことばかりではありません。合理的に正しい判断が必ずしも人を動かすわけではなく、善意で伝えた言葉が相手を傷つけることもあります。反対に、適切な言葉を選ぶことで、失われかけた信頼が回復し、再び挑戦する意欲につながることもあります。
こうした経験を重ねるなかで、人間関係の問題を解決するには、論理や制度の整備だけでなく、感情を理解し、言葉として適切に表現する能力が欠かせないと考えるようになりました。私は、感情リテラシーを単なる感情のコントロール技術ではなく、自分自身への理解を深め、他者との関係をより良いものにしていくための基礎的な教養だと捉えています。
特に重要だと考えているのが、大人になってからの母語による表現力の再開発です。私たちは日常的に言葉を使っていますが、経験を重ねた大人であっても、自分の感情を正確に説明したり、相手の感情に配慮した言葉を選んだりすることは容易ではありません。私はこれを単なる『リラーニング(学び直し)』ではなく、言葉の使い方そのものを『リブート(再起動)』するような学びだと考えています。
例えば、相手の尊厳を守りながら課題を指摘することや、努力や工夫を具体的に認め、もう一度挑戦しようと思える言葉を届けること。同じ事実を伝える場合でも、言葉の選択によって相手の受け止め方や、その後の行動は大きく変わります。SNSやチャットなど、文字を介したコミュニケーションの比重が高まる現代において、感情を理解するための語彙と、それを適切に使い分ける能力の重要性は、さらに高まっていくと考えています。
また、感情を表現する力を豊かにするためには、心理学の知識だけでなく、小説や文学、ノンフィクションなど、多様な人間の感情や人生が描かれた作品に触れることも大切です。本書を通じて感情の構造や、感情に名前をつけることの面白さを知り、さらに豊かな言語表現へと関心を広げていただければ、著者としてこれ以上嬉しいことはありません。
今回の台湾版刊行には、個人的にも特別な思いがあります。台湾は以前から文化や暮らしに関心を持ち、いつか訪れてみたいと考えていた場所です。感情は人間に普遍的なものですが、その表現方法や受け止め方には、言語や文化によって異なる側面があります。日本から一方的に知識を届けるのではなく、私自身も台湾の方々との交流を通じて、人間の感情や言語表現について理解を深めていきたいと考えています。本書の刊行を一つの契機として、現地の読者の皆さまと意見を交わせる機会が生まれることを期待しています。」
■ 台湾版 書籍概要
書籍名:『情緒解讀之書:2種心理學工具×45種情緒說明,為心中感受找出口的疏導指南』
著者:大芝義信
翻訳者:王美娟
出版社:臺灣東販股份有限公司
発売日:2026年9月30日
ISBN:9786264377409
定価:400台湾ドル
初版発行部数:1,500部
台湾版公式ページ:https://www.tohan.com.tw/product.php?act=view&id=8734
■ 日本語版 書籍概要
書籍名:『自分や他人に振り回されないための感情リテラシー事典』
著者:大芝義信
出版社:フォレスト出版
発売日:2024年10月23日
発行実績:7刷・累計23,000部(2026年10月時点)
公式ページ:https://www.forestpub.co.jp/author/ohshiba_yoshinobu/book/B-2151
■ 株式会社グロースウェルについて
株式会社グロースウェルは、エンジニア組織の構築・改善支援、技術顧問、外部CTO、EQ(感情知能)を活用した組織開発や経営者支援などを提供しています。技術と経営の知見に加え、人間の思考・感情・行動への理解を通じて、個人と組織の課題解決を支援しています。
企業サイト:https://growthwell.co.jp/