『感情リテラシー事典』タイ語版がAmarin How-toより刊行。現地大学図書館の推薦図書に選出

日本国内7刷・累計23,000部の感情リテラシー実用書が、タイで『Emotions Toolkit』として展開。感情の理解と言語化を通じたセルフマネジメントの重要性を発信
株式会社グロースウェル(代表取締役:大芝義信)は、代表取締役 大芝義信の著書『自分や他人に振り回されないための感情リテラシー事典』(フォレスト出版)のタイ語版『Emotions Toolkit เครื่องมือจัดการอารมณ์แบบคนมี EQ』が、2026年3月20日にタイの出版社Amarin How-toより刊行されたことをお知らせいたします。
タイ語版は、現地の主要書店や電子書籍プラットフォームで販売されており、2026年8月にはプリンス・オブ・ソンクラー大学の学習資源センターで推薦図書に選出されました。日本語版は2026年10月に7刷・累計発行23,000部を突破しており、韓国語版も4刷となるなど、感情の理解と言語化をテーマとする本書の海外展開が進んでいます。
■ タイ語版『Emotions Toolkit』の特徴と出版の背景
タイ語版のタイトルには、英語の「Emotions Toolkit(感情を扱うための道具箱)」という表現が採用されています。現地出版社の紹介では、感情の原因や背景、感情同士の関係性を理解し、日常生活や仕事において適切に対処するための実用的なツールとして、本書の特徴が説明されています。
本書が取り上げるのは、怒り、悲しみ、不安、喜びといった基本的な感情に加え、複数の感情が組み合わさって生じる複合感情です。心理学者ロバート・プルチックの「感情の輪」や、マーク・ブラケットによる「ムードメーター」を手掛かりに、感情を可視化し、現在の心理状態をより正確に捉えるための方法を解説しています。
例えば、職場で上司や同僚に対して強い怒りを感じた場合、その背景には自分の努力が認められなかった失望や、将来に対する不安、不当な扱いを受けたという感覚が存在することがあります。こうした感情の違いを識別することで、衝動的な反応を見直し、建設的な対話や問題解決につながる行動を選択しやすくなります。
本書が重視しているのは、感情を抑圧したり、一時的に落ち着かせたりすることだけではありません。感情が生じる仕組みを理解し、その情報を適切な言葉や意思決定に生かすことで、自己理解と他者理解の双方を深めることを目的としています。
■ タイにおける感情教育と文化的背景
タイでは、学校教育における社会的・感情的能力の育成に関する研究や実践が進められています。タイ教育評議会事務局(Office of the Education Council)は、教育現場で社会的・感情的スキルを育成するための実践指針を公開しており、自己理解、人間関係、生活上の課題への対応などを教育の重要な要素として位置づけています。
また、タイ語には、人間関係と感情の結びつきを考えるうえで興味深い表現があります。例えば「เกรงใจ」は、相手に負担をかけまいとする気遣いや遠慮に関わる概念であり、「ใจเย็น」は、落ち着いた心や冷静な態度を表します。さらに「น้อยใจ」は、期待が満たされなかったときの寂しさや、相手との関係の中で生じる傷つきなどを表す言葉です。
これらは日本語にも近い表現が存在しますが、意味や使われる場面が完全に一致するわけではありません。感情の表現方法には文化的な背景があり、同じ出来事や感情であっても、言語によって異なる側面が強調されることがあります。
感情リテラシーは、こうした違いを単純な国民性として分類するものではなく、個人の感情をより正確に理解し、多様な価値観を持つ他者との対話に生かすための能力でもあります。
今回のタイ語版刊行が、感情に関する知識の普及だけでなく、言語や文化の違いを踏まえたコミュニケーションへの理解を深める機会となることを期待しています。
■ 著者・大芝義信 コメント
「私はこれまで、IT企業での技術開発や組織運営、上場企業でのCTO経験、そして独立後の経営・組織支援を通じて、多くの人間関係の課題に向き合ってきました。事業や組織の成長には、優れた技術や合理的な戦略が必要です。しかし、どれほど論理的に正しい判断であっても、それだけで人が動き、協力し合えるとは限りません。善意で伝えた言葉が相手を傷つけたり、正しい指摘が信頼関係を損なったりすることもあります。反対に、言葉の選び方一つで相手の理解が深まり、再び挑戦する意欲が生まれることもあります。
こうした経験を通じて、私は感情を理解する力と、それを適切な言葉で伝える力が、人間関係や組織の成果に深く関わっていると考えるようになりました。感情リテラシーとは、単に怒りや不安を抑えるための技術ではなく、自分自身の感情を正確に理解し、他者の感情にも配慮しながら、より良い選択をするための基礎的な教養だと捉えています。
今回のタイ語版で特に印象的だったのは、『Emotions Toolkit』という現地タイトルです。感情を学問的な知識として理解するだけでなく、日常生活の中で実際に使うための道具として届けるという視点には、著者として強く共感しています。感情に正確な名前をつけることは、自分の内面を整理するだけでなく、相手に何を伝えるべきか、どのような行動を選ぶべきかを考えるための出発点になるからです。
また、タイ語における感情表現にも強い関心があります。『เกรงใจ』や『ใจเย็น』といった言葉には、人間関係や心の状態に関する文化的な意味が含まれています。日本語にも相手への配慮や遠慮を示す表現がありますが、それぞれの言葉が持つ意味や使われ方は同じではありません。異なる文化の感情表現を知ることは、他者を理解するだけでなく、自分自身が普段使っている言葉を見直す機会にもなります。
私は、大人になってからも母語による表現力を磨き直すことが重要だと考えています。相手の尊厳を守りながら課題を指摘する言葉を選べることや、努力や工夫を具体的に認め、もう一度挑戦しようと思える言葉を届けられること。こうした表現の選択肢を増やすことは、仕事でも私生活でも、人間関係の質を高めることにつながります。これは単なる知識の学び直しではなく、言葉の使い方そのものをリブートするような学びです。
タイ版が大学図書館の推薦図書に選ばれたことも、著者として嬉しく思っています。本書が感情に名前をつけることの面白さを知る入口となり、さらに文学や小説、ノンフィクションなど、人間の複雑な感情が描かれた作品に触れるきっかけにもなれば幸いです。
今後は私自身もタイの文化や言語への理解を深めていきたいと考えています。いつか現地を訪れ、読者の皆さまと感情や言葉、人間関係について直接意見を交わすことができれば、著者として大変意義深い機会になると思っています。」
株式会社グロースウェル
代表取締役 大芝義信
■ タイ語版 書籍概要
書籍名:『Emotions Toolkit เครื่องมือจัดการอารมณ์แบบคนมี EQ』
著者:大芝義信(โอชิบะ โยชิโนบุ)
翻訳者:กิ่งดาว ไตรยสุนันท์
出版社:Amarin How-to(Amarin Corporations Public Company Limited)
発売日:2026年3月20日
ISBN:9786161888602
仕様:224ページ(紙書籍)
定価:275タイバーツ
公表発行部数:3,000部(2026年8月時点)
出版社公式ページ:
https://amarinbooks.com/
現地主要書店 Naiin:
https://www.naiin.com/product/detail/698271
電子書籍 MEB:
https://www.mebmarket.com/?action=book_details&book_id=431007
プリンス・オブ・ソンクラー大学 推薦図書紹介:
https://lib.psu.ac.th/20361
■ 日本語版 書籍概要
書籍名:『自分や他人に振り回されないための感情リテラシー事典』
著者:大芝義信
出版社:フォレスト出版
発売日:2024年10月23日
発行実績:7刷・累計23,000部(2026年10月時点)
出版社公式ページ:
https://www.forestpub.co.jp/author/ohshiba_yoshinobu/book/B-2151
■ 株式会社グロースウェルについて
株式会社グロースウェルは、技術顧問・外部CTOとしてのエンジニア組織支援に加え、EQ(感情知能)を活用した経営者支援や組織開発を提供しています。技術と経営の実務経験に、人間の思考・感情・行動への理解を組み合わせ、個人と組織の持続的な成長を支援しています。